やっと読み終わった

先日から読んでいた、ちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」今朝読み終わった。読みやすい本なのに、考えこんだり過去を振り返ったりの繰り返しで、随分時間がかかった。最後のレベルチェックをやっていて、自分は問題に対しての賛成か反対のポジション表明は全てすぐ出来た。しかし、その理由や反論は全く言語化出来ない。思考の過程をちゃんと整理することが出来ない。これは全くこういう訓練をやってこなかった、というより意識的に避けてきた結果だと思う。意見を表明するという機会そのものが、日本にいると殆どない。何か問題が起きた時にも自らの意見を主張する前に「普通はそういうものなんだ、そうするのが常識」という説得や納得で終結してしまう。これにいちいち不満を持っていると、疲れて前へ進めない。

30歳を過ぎた頃、インドのブリティッシュカウンシルで英語の授業を受けていた。クラスメイトはほぼインド人。英語を習うというより、とにかく毎回議論をさせられる。

ある時のテーマ

「新しい惑星に行って一から人間社会を作るとしたら何が必要か?」(30年前の当時はそんな話ないでしょ、と思っていたが今や現実味を帯びてきてる!)

インド人達は、「政府は?法律は?宗教は?お金は?・・・必要?不要?」次から次へと意見が飛び出すのに心底驚き、殆ど発言出来ない自分にも落胆した。この本を読みながら当時のことを何度も思い出した。その後もこういう衝撃的な機会が時々起こったが、日本の社会に戻ると「個人的な意見は要りません、この組織のやり方通りにお願いします」という流れの中にいつのまにか落ち着いていた。

でも近年はもうこういう生活を送っている自分にも、ホトホト嫌気がさしてきていた。今回のコロナ禍は、もうこの体質改善を先送りするのはやめようという気にさせてくれた。

疲れるけど、少しずつでも考え練習するしかない。どんなに硬い身体も毎日ヨガを続けていると少しずつ柔軟性が出てくる。誰も自分の頭の中だけは整理整頓してくれるわけではない、自分でやり始めるしかないのだ。

読み終えてすぐにメルカリに出品したら、あまりにすぐに売れてびっくり。この問題に着手しようとしている人が増えているのは、良い兆しだ。議論が出来る世の中は今よりずっといいはず。

チャレンジ30

Day7 ①15731歩 ②階段4往復

Day8 ①10113歩 ②階段4往復