寿命が縮まる

良い話題、悪い話題に事欠かなかった北京オリンピックもついに閉幕。2週間オミクロンのニュース放映時間を減らしてくれたのは、世の中のメンタル的にはよい事だったと思う。

日本女子のカーリングチームの素晴らしい結果と弾ける笑顔がもたらした気分上昇効果は計り知れない。

響いた言葉は坂本花織選手のエキシビジョン後のコメント

「寿命が10年縮まった」いつも真っ直ぐなコメントには思わず耳を傾けてしまうが、最後のこのコメントは選手の皆様の笑顔に隠れた苦労を代弁していて、改めて全選手の方々への敬意と感謝を送りたいと思った。本当にお疲れ様、感動をありがとうございました。

技術や道具、移動手段等々の進化が図りしれない反面、SNSの登場で一昔前では考えられなかったプレッシャーを背負う選手達の心を考えると、まさに寿命も縮まるというのが正直な感想なんだろうと思う。試合後の会見時とても落ち着いた対応をする10代の若手選手達のコメントを聞いていると、どれだけのメンタルトレーニングを積んだのか、最近はそちらにも興味がわく。

自分が坂本選手の「寿命」コメントに反応したのは、最近のある光景がベースにある。

少し前の大雪でJR札幌千歳線が全面運休していたが、やっと除雪が済み運行再開した途端に踏切内で貨物列車と軽トラが衝突して再びの運休に。その朝千歳からの飛行機に乗る為札幌駅へ行くと、いつ再開出来るかわからないからバスで空港へ向かってくださいとのこと。駅前のバス停前には長蛇の列。これでは予定の便には間に合わない。近くのホテル発バス停からなら直ぐに乗れるかもしれないと思い移動。運良く千歳行きのバスに直ぐに乗車して空港へ向かう。順調に行ってもギリギリ。ところがこのバスは直行便ではなく、殆ど路線バスの様に小刻みに停車。四つ目のバス停くらいでは既にJR線の影響で満席に。それ以降のバス停からはもう乗車することは出来ない。でも途中のバス停にはどこも数名ずつお客さんが待っている。

この時の若い運転手さんが、バス停毎に毎回降りて行って帽子をとり、乗せられないことへのお詫びと、代わりのバスを手配しているので、もう暫くお待ちくださいと、丁寧に説明する。

飛行機に乗り遅れそうな自分は、あまりの丁寧な応対に始めはイライラしていたが、最後の最後までブレずに説明し続けている運転手さんを見ていると感動してしまった。ただでさえ雪道で到着時刻が遅れてイライラしてしまうのは運転手さん自身なのに、寒い中汗をかきながら誠実な態度をとり続ける運転手、さぞ寿命が縮むだろうなぁと。

千歳到着は案の定、予定便出発時刻の10分前、ダメもとで航空会社カウンターに全力で走るも、地上係員は「もう無理です、次の便に振り替えます」となんの愛想もない。せめてバスの運転手さんの様に、お客さんの残念な気持ちに共感して欲しかった。

寒い中バス停で待ち続けて乗れなかったお客様達は、誰一人怒っていなかった。運転手さんすごいよ。

チャレンジ30

Day14 7910歩

Day15 9792歩

Day16 11931歩

Day17  10154歩

Day 18  8613歩

Day19  9810歩

Day20  10448歩