色々考えさせられた本

図書館に予約してから半年、忘れた頃に順番が来た本「解毒」。ある宗教から脱出した方の手記。

最近の悲惨な侵攻のニュースを見ていると、真相がどこにあるのか、自分が得ている情報が正しいのか否かがモヤモヤする日々。そんな時に読めたのがとてもラッキーだった。宗教に限らず自分の見ている世界について考え始めるきっかけになったから。当たり前だが、自分が見てきた世界こそが今の自分の価値観を創り出している。ただでさえそれはそれほど広い世界とは言えないし、年齢を重ねるにつれ視野はどんどん狭まっていると感じる。

家族について、結婚について、離婚について、初めて深く考えた。今まであまり考えることがなかった自分はとても運が良かったのかも知れない。

とは言え、自分自身も随分と根拠のない思い込みや、本心とは違う行動も多かったと思う。最終章「自立」のところのカウンセラーの三森先生の解説がどれもとても印象的。

心を整理する時の助けになりそうなので、記録しておく。

「解毒」坂根真美著 発行株式会社角川

p274から

「すべての人に誠実さを求めていたら日が暮れる。すべての人間関係が「真剣」あるいは「誠実」でなくても良い。暇つぶしのための関係もワンサカある。人間関係を終わらせることに慣れる必要がある。世の中には多少、汚いこともある。人を利用することもあれば、利用されることもある。そもそも、人間の本性は、そんなに綺麗なものではない。」

 

 

最近の頭の中

最近はすっかり書く気になれない。先週は東京でポンペイ展をみたりして、書き留めておきたい事が沢山あるはずなのに。ウクライナで起こっている事がこうも自分の精神状態に影響を及ぼしているとは、自分でも驚く。テレビで喋りまくる評論家達の推測を聞くのも、なんだか嫌な気分になる。

爆撃される映像は見過ぎない様に気をつける。それでも、なんとか生きのびる為に東欧諸国まで必死に移動している親子の映像だけはスルー出来ない。決まって美しいお母さんと子供達。

たどり着いた国でボランティアの人達の支援を受けるときも、皆整然としていて混乱する様子が全くない。東欧諸国の人達のウクライナ人への共感を目の当たりにすると、問題の難しさを痛感する。ゼレンスキー大統領自身も母語はロシア語というくらいだから、彼らの悲しみは我々の想像をはるかに超えているんだろう。

昔居酒屋のカウンターで隣に座った方が住宅メーカーの方で、家についてのご意見を沢山聞かせて貰った事があった。最後に、「もし将来家を建てる事があったら、絶対にこれだけは気をつけた方がいい事を教えて下さい」と言うと「隣の方が良い人達の場所を選んでください」と教えて頂いた。

今回の侵攻を見ていて何故かこの時の話を度々思い出す。国は引越し出来ないしなぁ、と。

多様性を盛んに言う昨今ではあるが、意見が違う隣人と出会った時我々はどう対処したらいいのか。危ない場合はひたすら逃げるしかないのか。

日々の暮らしの中でも平和を実現するのはやさしい事ではない。

ハートマーク

ゴミを捨てるためにマンションのエレベーターに乗っていると、お父さんと小学生の2人の娘さんが一緒に乗ってくる。いつもとても仲の良いご家族。閉まるエレベーターのドアの向こうでは、3歳くらいの妹が手でハートマーク♥️をつくって家族を見送る。多分オリンピックを見ていて気に入ったのだろう。とても微笑ましく、朝から平和をお裾分けしてもらい嬉しい。

昨夜はNHKファミリーヒストリーを観た。ゲストは前川清さん。歌が大好きだった明るいお父さんが戦争から戻ってくると別人の様になってしまっていたという悲しいお話が。

ウクライナで起こっている紛争の映像をみていると、2日前までは普通に仕事をしていた男性が突如「自分も兵士となって国を守ろう」と言ってすっかり戦闘モードに変身。そして次々流れてくる映像は、ハートマークを作る3歳児と同じくらい可愛らしい子供達の泣き顔。

映像を見ているとウクライナの街並みは本当に美しい。バスや電車になんとか乗ろう集まる人々は既にマスクもあまりしていない。

昨年末に沖縄で受けた平和学習をこんな時こそ、また思い出しておこう。そして近くの人達に沢山ハートマークを送ろう。

 

沖縄戦の実相にふれるたびに

戦争というものは

これほど残忍で これほど汚辱にまみれたものはない

と思うのです

このなまなましい体験の前ではいかなる人でも

戦争を肯定し美化することは できないはずです

戦争をおこすのは たしかに 人間です

しかし それ以上に

戦争を許さない努力のできるのも 

私たち 人間 ではないでしょうか

戦後このかた 私たちは

あらゆる戦争を憎み

平和な島を建設せねば とおもいつづけてきました

これが

あまりにも大きすぎた代償を払って得た

ゆずることのできない

私たちの信条なのです

 

 

チャレンジ30Days経過

Day21 5557歩

Day22 7966

Day23 8503

Day24 11211

Day25 8864

Day26 9484

Day27 8253

Day28 7959

Day29 8532

 

寿命が縮まる

良い話題、悪い話題に事欠かなかった北京オリンピックもついに閉幕。2週間オミクロンのニュース放映時間を減らしてくれたのは、世の中のメンタル的にはよい事だったと思う。

日本女子のカーリングチームの素晴らしい結果と弾ける笑顔がもたらした気分上昇効果は計り知れない。

響いた言葉は坂本花織選手のエキシビジョン後のコメント

「寿命が10年縮まった」いつも真っ直ぐなコメントには思わず耳を傾けてしまうが、最後のこのコメントは選手の皆様の笑顔に隠れた苦労を代弁していて、改めて全選手の方々への敬意と感謝を送りたいと思った。本当にお疲れ様、感動をありがとうございました。

技術や道具、移動手段等々の進化が図りしれない反面、SNSの登場で一昔前では考えられなかったプレッシャーを背負う選手達の心を考えると、まさに寿命も縮まるというのが正直な感想なんだろうと思う。試合後の会見時とても落ち着いた対応をする10代の若手選手達のコメントを聞いていると、どれだけのメンタルトレーニングを積んだのか、最近はそちらにも興味がわく。

自分が坂本選手の「寿命」コメントに反応したのは、最近のある光景がベースにある。

少し前の大雪でJR札幌千歳線が全面運休していたが、やっと除雪が済み運行再開した途端に踏切内で貨物列車と軽トラが衝突して再びの運休に。その朝千歳からの飛行機に乗る為札幌駅へ行くと、いつ再開出来るかわからないからバスで空港へ向かってくださいとのこと。駅前のバス停前には長蛇の列。これでは予定の便には間に合わない。近くのホテル発バス停からなら直ぐに乗れるかもしれないと思い移動。運良く千歳行きのバスに直ぐに乗車して空港へ向かう。順調に行ってもギリギリ。ところがこのバスは直行便ではなく、殆ど路線バスの様に小刻みに停車。四つ目のバス停くらいでは既にJR線の影響で満席に。それ以降のバス停からはもう乗車することは出来ない。でも途中のバス停にはどこも数名ずつお客さんが待っている。

この時の若い運転手さんが、バス停毎に毎回降りて行って帽子をとり、乗せられないことへのお詫びと、代わりのバスを手配しているので、もう暫くお待ちくださいと、丁寧に説明する。

飛行機に乗り遅れそうな自分は、あまりの丁寧な応対に始めはイライラしていたが、最後の最後までブレずに説明し続けている運転手さんを見ていると感動してしまった。ただでさえ雪道で到着時刻が遅れてイライラしてしまうのは運転手さん自身なのに、寒い中汗をかきながら誠実な態度をとり続ける運転手、さぞ寿命が縮むだろうなぁと。

千歳到着は案の定、予定便出発時刻の10分前、ダメもとで航空会社カウンターに全力で走るも、地上係員は「もう無理です、次の便に振り替えます」となんの愛想もない。せめてバスの運転手さんの様に、お客さんの残念な気持ちに共感して欲しかった。

寒い中バス停で待ち続けて乗れなかったお客様達は、誰一人怒っていなかった。運転手さんすごいよ。

チャレンジ30

Day14 7910歩

Day15 9792歩

Day16 11931歩

Day17  10154歩

Day 18  8613歩

Day19  9810歩

Day20  10448歩

1972年2月

色々ありながらも、ドキドキの良いニュースを流してくれてる北京オリンピック出場の選手の皆さま。コロナ禍に癒やしのひと時を送ってくれてありがとう。

昨日は運動不足解消すべくまた地下歩道空間でウォーキング。

冬季札幌オリンピック開催から50周年で、記念イベントが現在開催されている。当時の写真や思い出の絵や文が展示されていた。60〜80代の方々が書かれた思い出エピソードがどれもとても面白い。外国からの選手やお客さん達とのコミュニケーションが楽しかったと、皆さん昨日の事の様に生き生きと綴っていて、読んでいても光景が目に浮かび胸が熱くなる。

尻もちをついても笑顔で滑り続けたジャネット・リン選手の当時の写真がなんとも眩しい。

シンプルな衣裳で満面の笑みを浮かべるジャネットさんは今も「札幌の恋人」。懐かしいなぁ。

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「日本の皆さんに永遠に感謝します」とのジャネットさんからのメッセージも

チャレンジ30

Day12 ①5464歩 ②階段1往復

Day13 ①9189歩 ②階段3往復

明日こそ一万歩復活させねば

 

恐るべき雪被害

北京オリンピック予想外の波乱の展開が続きやはり目が離せない。でも現実はこんなものなんだろう。いつの時代もそうやって新たなスターが次々現れて、観客を沸かせてくれるのだ。だから皆んな頑張っている。

昨日の札幌は札幌駅発着のJR全便が終日運休という恐ろしい事態に。今も札幌千歳間の今夜の運転再開を目指していると言うくらいだから、事態の深刻さは計り知れない。札幌市はLINEで生活情報を次々更新してくれるのでとても助かる。ごみ収集も進まず深夜まで収集作業をしてくれている。

それでも「こんな日ならもしかしていつも予約が取れないあの美容室に空きが出ているかも」と思い確認すると、予想的中で急遽カットをしてもらえてラッキーな一日に。

この雪でやはり急なキャンセルが出たとのこと。

テレビを観ていると、大変なのは北海道だけではなく日本各地の大雪ニュースが絶えない。

秋田県横手市の老夫婦が必死に雪掻きして疲れてしまっている映像が何度か流れた。昨年のふるさと納税の返礼品で玄米やりんごを送ってくれた横手市だと思うと、なんだかとても親近感が湧いてくる。ふるさと納税が少しは除雪費用の助けになっているといいんだけど。いつまで続くの?今年の雪。

Day9 ①9792歩 ②階段4往復

Day10 ①10783歩 ②階段4往復

Day11 ①9079歩 ②階段4往復

もうちょっと歩かねば。

また雪、雪

素晴らしい開会式で開幕した北京オリンピック、とても寒そう。雪はあまり降っていない感じ。こちらは北京にお裾分したいくらいの降雪。せっかく除雪ですっきりした道路がまた逆戻り。今日は日曜日で、人も出歩かないらしくお昼過ぎに外出したが、まだ殆ど道が出来ていない。こんな時は自ら道を造るしかないのだ。膝まである長靴のお陰でなんとか前に進める。こうやって歩くと、北海道に開拓団で入ってきた先人達は、どうやって当時この冬を乗り切ったのだろうと、しみじみ想う。

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1人しか通れない雪道

前方から人が歩いてきてもすれ違うことが出来ない。人が歩いてくるのが見えたら手前の空いている場所で暫く待って道を譲る。こんな時、北海道人は殆ど無視して行ってしまう。10人中9人は無視するなぁ〜というのがこのところの実感。コロナで言葉を発するのが気になるならせめて会釈くらいしようよ。寒くても挨拶は大事。