最近の頭の中

最近はすっかり書く気になれない。先週は東京でポンペイ展をみたりして、書き留めておきたい事が沢山あるはずなのに。ウクライナで起こっている事がこうも自分の精神状態に影響を及ぼしているとは、自分でも驚く。テレビで喋りまくる評論家達の推測を聞くのも、なんだか嫌な気分になる。

爆撃される映像は見過ぎない様に気をつける。それでも、なんとか生きのびる為に東欧諸国まで必死に移動している親子の映像だけはスルー出来ない。決まって美しいお母さんと子供達。

たどり着いた国でボランティアの人達の支援を受けるときも、皆整然としていて混乱する様子が全くない。東欧諸国の人達のウクライナ人への共感を目の当たりにすると、問題の難しさを痛感する。ゼレンスキー大統領自身も母語はロシア語というくらいだから、彼らの悲しみは我々の想像をはるかに超えているんだろう。

昔居酒屋のカウンターで隣に座った方が住宅メーカーの方で、家についてのご意見を沢山聞かせて貰った事があった。最後に、「もし将来家を建てる事があったら、絶対にこれだけは気をつけた方がいい事を教えて下さい」と言うと「隣の方が良い人達の場所を選んでください」と教えて頂いた。

今回の侵攻を見ていて何故かこの時の話を度々思い出す。国は引越し出来ないしなぁ、と。

多様性を盛んに言う昨今ではあるが、意見が違う隣人と出会った時我々はどう対処したらいいのか。危ない場合はひたすら逃げるしかないのか。

日々の暮らしの中でも平和を実現するのはやさしい事ではない。