ミセス・ノイズィ

⑤Day29 2021/12/15(水)

今回見た映画は2020年劇場公開の「ミセス・ノイズィ」なんとも考えさせられる話。2005年頃によく報道されていた奈良県で実際にあった「奈良騒音傷害事件」がモデルになっているというのを知るとますます考えさせられる。テレビの過熱報道、無責任なSNS拡散、希薄になっている近所付き合い、全ての人がそうであるように当然自分も全テーマに関わっている。

心理学のテストでもよくあるが、物事はどこから見るかで全く違って見える。そして我々は自分の見方は正しいと信じる。布団をパンパン叩く騒動おばさんが、「私達の生き方は正しいよね?」と折に触れて問いかけている姿が印象的。

最近世の中は「寛容」な社会を謳うが、現実社会は益々「自分は正しい」人達の集まり。全ての争いの根底がここにある。家族同士の諍いから国家間の戦争に至るまで。みんな、みんな自分が正しい。そしてみんなどこか間違っている。

少しでも自分の生活中で、これに気付けば無駄なエネルギー消費が節約できるのにね。

それでも映画の最後はお隣さん同士がちゃんと和解出来たのが救い。泣けた。素直に謝る事は大事。