雨の日は映画

④Day23 2021/11/9(火)

今日は一日中激しい雨でほぼステイホーム。こんな日は映画でもじっくり観よう。2014年の韓国映画「国際市場で逢いましょう」をみる。どんな映画か知らずに観たら、凄い感動の傑作でびっくりした。朝鮮戦争から始まる映画は、生き別れた際父に託された言葉「家長として家族を守る」為に、西ドイツの炭鉱へ出稼ぎに行ったり、ベトナム戦争へ技術者として働きに行って脚を失ってしまったり、とにかく波瀾万丈な主人公の生き様を描く。舞台が次々テンポよくどんどん変わっていく。悲しみの中にもいつも少しの笑いがある。

そんなに昔の話でもなく、しかも隣国で起こっていたこと。自分自身が朝鮮戦争後の韓国の様子を殆ど知らずにいた事に改めて驚いた。自分の記憶にある韓国は、ソウルオリンピックくらいからで日本と同じ様に経済発展してきた感じ?駐在先で出会う韓国人達は本当に優秀で一生懸命で上下関係にとても厳しいという印象。この映画を観ていて、過去に出会った韓国人の友人達の頑張りぶりの背景がとてもよく理解出来た。主人公が「本当に辛い事ばかりだったけど、これを自分の子供や孫達が経験しなくてよかった」と言っていたが、生きているうちにこんな境地に達すことが悟りというのかなぁ。

それにしても、親から言われた言葉というのが、結構人の一生の道標にもなるのかと思うと、それはそれで残酷なものだとも思った。

とにかく涙は出るし考えさせられる事盛りだくさんのいい映画だった。