平和学習を受ける

沖縄に一月末までまん延防止措置が適用された。東京922人の新規感染確認との速報。

新年から悪夢再び流れだが、しっかり感染対策して気分は落とさない様に気をつけよう。

旅の記録の続き

12/26(日)

なんといっても今回の旅のクライマックス。

牧志から路線バスに乗り糸満バスターミナルで乗り換えて「沖縄県平和祈念資料館」へ。

事前に月に一度の「平和学習」受講を申し込んでおいた。一時間弱の講話を聞いて、講師の方が一緒に展示を解説しながら案内してくれる。参加者が少なかったので、質問も出来てとても良い機会に恵まれた。

キーワードは「次世代への継承」とのこと。第3世代である40、50代の日本人が実は沖縄戦につい殆ど知らない、という現実。確かに自分自身を考えるとその通り。実際、あまりにも悲惨な沖縄戦の話を当事者達もしたがらず、沖縄の人々の間でも積極的に沖縄戦について語り合う機会は今でもとても少ないそう。

展示室の構成は

第一展示室 沖縄戦への道 (琉球処分皇民化政策、近代化を急ぐ日本の近隣諸国への侵出)

第二展示室 住民の見た沖縄戦 鉄の暴風(壕などから発見された医療器具など)

第三展示室 住民の見た沖縄戦 地獄の戦場(ガマの中に避難している住民の様子)

第四展示室 住民の見た沖縄戦 証言(物的資料が非常に少ない中での貴重な体験者の証言)

第五展示室 太平洋の要石(戦後の収容所生活、27年間の米軍統治、復帰運動)

正直、殆ど知らなかったことばかり。とても上手にわかりやすく展示されているので、アクセスが不便ではあるが是非沢山の人に訪れて知ってもらいたい。

収容所生活とか、全く考えたこともなかった。

ベトナム戦争へもこの地から米軍が飛び立っていたとか、全く想像していなかった。

そしてニュースで見る基地問題は現在の我々の問題だという認識もなさ過ぎた。

知る努力をすることの大切さを再認識した1日。

時々思い出せるように展示の結びのことばを書いておく。

 

沖縄戦の実相にふれるたびに

戦争というものは

これほど残忍で これほど汚辱にまみれたものはない

と思うのです

このなまなましい体験の前ではいかなる人でも

戦争を肯定し美化することは できないはずです

戦争をおこすのは たしかに 人間です

しかし それ以上に

戦争を許さない努力のできるのも 

私たち 人間 ではないでしょうか

戦後このかた 私たちは

あらゆる戦争を憎み

平和な島を建設せねば とおもいつづけてきました

これが

あまりにも大きすぎた代償を払って得た

ゆずることのできない

私たちの信条なのです

 

2022年は沖縄の本土復帰からちょうど50年。

今年はもっと多方面で沖縄を取り上げて、日本人の理解が少しでも深まる年になりますように、祈らずにはいられない。

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平和祈念公園内 沖縄県平和祈念資料館