ビートルズとインド

二夜連続のBS世界のドキュメンタリー2021年イギリス製作の「ビートルズとインド」見応えがあった。ヨガ好きなら一度はハマるビートルズとインドの蜜月と訣別のお話し。

証言者達が皆飄々としていて面白いのはさすがインド絡み。

「前編 出会い」はBidduの曲にのって次々と現れるインド人達の幸せそうな踊りと、若い日のビートルズ映像が交錯しながら始まる。一転1942年のイギリス・リバプールの空襲。

ジョージハリソンの近隣住民の証言によると、ジョージの家からはいつも不思議な音楽が流れていたそう。ジョージはお母さんのお腹の中にいる時から、その不思議な音を聞いていたと。

出会うべくして、ジョージはラヴィシャンカールと出会いシタールを学ぶ。ラヴィから「ヒンドゥー教徒にとってグルの祝福はかけがいのないもの」というインド人の精神性を学び、マハリシとの出会いに繋がる。

「後編 蜜月と訣別」では、リシュケシュでのビートルズの生活が描かれている。

1968年遂にリシュケシュのマハリシの瞑想施設にビートルズがやってくる。なんとしてもスクープをものにしたいジャーナリストは、弟子になって中に潜入する。中に入る時の合言葉は「ジャイブデブ」なんだか、のどかで可愛い世界。太陽を浴びる4人が気持ち良さそうな映像が印象的。10日後、リンゴスターが去り、5週間後ポールも去る。

元々「人には利用されたくない」ビートルズマハリシの動きに少しずつ不信感を持ち始めて、遂には決裂。

しかし決裂というのが必ずしも終わりではないというのが、インドと出会った人達の強み。

後世彼らが語った言葉とともに番組は終わる

「僕の人生でとりわけ幸福だったのはインドで過ごした時間だ」

「この上なく純粋ですべてバランスがとれていた。人生はすべてスピリチュアルな体験だ」

「我々は肉体だけの存在ではない、肉体をまとった精神なのだ」

レポーターに「インドはどうでしたか?」と問われ

「最悪、旅は楽しかったけどね」

とてもよくわかる。